料亭や自宅などで行ないます。
いわゆる、宴会の雰囲気が濃く、年配者には喜ばれます。
席次はディナー形式と同じですが、動きやすいように隣の席の人との問が離れています。
新郎新婦がお酒をすすめられることも多いので、座が乱れないように気をつけます。
(1)会場入口で参列者を迎える
挙式後はほっと気がゆるみ、急に疲れを感じるでしょうが、会場入口ではにこやかに招待客を迎えます。
声を出す必要はありません。
相手の目を見て会釈をするだけで十分です。
握手を求められたら、そっと手を差しのべます。
(2)スピーチの間は相手の目を見る
スピーチをする人は、たいていまず、ふたりに向かって「おめでとうございます」といいます。
座ったまま、軽く会釈をし、そのあとは話し手の目を見る気持ちで視線を向けます。
大橋直久
マナーの最近のブログ記事
年まわり - 年まわりとは、まわりくる年齢によって、吉凶があるということです。
男の二十五と四十二、女の十九、三十三、三十七などの厄年もそれで、厄年については"冠"の部でものべましたが、この年に結婚することを忌む風習もあったりします。
結婚はしたいが気になるという人は、満で都合が悪ければ数え年計算してみたり、今年中には挙式できないし、来年は厄年になるという人は、節分までなら旧年のうちであるとしたりするのも、一方便ということになりましょう。
四目十目 - 男女の年齢の一方の年から数えて、他が四年目または十年目に当たる三つ違い、九つ違いを忌む俗信です。
四目十目は、前に紹介した"嫁遠目笠の内"からきたものですが、浄瑠璃の心中物に、"三つ違いのアニさんと"とあったのが、三つ違いは嫁(四目)になるとして、遠目(十目)までが不吉とされるにいたったのです。
大橋直久
適当と思える候補者を選んだら、依頼者側の写真、履歴書、家族書を先方に持参します。
できれば両親だけでなく本人も在宅のときがいいでしょう。
先方には、依頼者側の客観的な事実(家族構成、家庭環境、学歴、性格など)をできるだけ詳しく説明しますが、私情をまじえた意見をさしはさむことはひかえます。
また"仲人口"といって、本人や家族のことを、実際以上にほめあげたり、都合の悪いことを隠したりする、無責任な態度は絶対につつしみます。
"仲人口"は何かとトラブルのもとになると心得ておくべきです。
仲人の仕事は、頼まれてすることとはいえ、人の人生における最も重大な問題を扱うわけですから、軽率な言動を自らに戒め、つねに責任の重さを自覚していることが必要です。
大橋直久
コサージュは、婦人服の胸飾りのことです。
西洋の習慣では、両家の母親は相談して、同じコサージュを胸につけて出席します。
花の種類に決まりはありませんが、洋ランを使うのが通例のようです。
列席した女性もコサージュをつけてよいのですが、新婦の色である白い花を避け、また新婦がお色直しにコサージュをつける場合には、新婦より控えめになるように、気をつけましょう。
新婚旅行に出掛ける時、新婦はコサージュをつけますが、これをゴーイングアウェイ・コサージュといいます。
ブーケと同じように、コサージュの注文は、遅くとも一週間前には済ませましよう。
大橋直久
結婚式の前は結婚する本人たちはもちろんのこと、家族や媒酌人も何かと落ち着かないものです。
どんなに注意深く準備を進めているつもりでも、ちょっとした細かい点を見逃していたというようなことも起こりかねません。
そこで、気心の知れた友人や親類に、幹事役になってもらうというのも一つの方法です。
プログラムを組んだり、当日の会場の設営について会場との打ち合わせをしたりというようなことを、幹事にまかせられると安心ですし、わずらわしさも多少ははぶけます。
本人や家族の代わりに準備や手配をする人ですから、ごく親しい人、こういう行事に慣れていて、マナーやしきたりに精通している人に頼むのが確実です。
幹事役はふつう、披露宴の司会役を兼ねるのがほとんどです。
大橋直久
社交・儀礼文書の頭語には「拝啓」が一般的によく使われます。
前文では、時候のあいさつ、先方の繁栄を祝うことば、日ごろお世話になっている感謝のことばなどで構成します。
ビジネスは、人間的な面を無視しては、決してスムーズにはいきません。
季節的なあいさつ状などにも気を配りたいものです。
季節のあいさつ状を出さなかったからといって実害がなくとも、信用を落として将来の不利益をもたらす可能性もあるのです。
ビジネスの世界は、言い訳は通用しません。
季節のあいさつ状、礼状ぐらいは、時期を逸することなく、きちんと出せるようになりたいものです。
年賀状などは、文学作品を書くわけではありませんが、長い文学作品を書くよりも、短いあいさつ文のほうが難しいものです。
誰でも読める文字で、必要なことを落とさず、形式を踏んで書かれていなくてはなりません。
大橋直久
生菜包とは、牛肉の妙めものを生野菜に包んで食べる料理のこと。
具と野菜が別々にサービスされるので、自分で包みながら食べていきます。
このことをまったく知らないと、とまどってしまいますが、手順さえ知ってしまえば、むずかしいことはありません。
まず、葉を一枚、皿の上に広げます。
そのなかに具を入れ、好みでみそや薬味も加えます。
包むときは、脇からこぼれ落ちないように、手でしっかり包み込んでください。
ここをいい加減にすると、食べているときにボロボロ出てきてしまいます。
食べるときは手に持って食べます。
また、葉と具のバランスにも注意します。
具が多すぎるとうまく包めないし、逆に少なすぎれば、レタスばかりパリパリ食べているようで、おいしくありません。
大橋直久
言葉づかいも物腰も笑顔も、一点非の打ちどころがないのに、応対されたほうはなぜかフッといやなものを感じる。
いんぎん無礼に近い感じを受けるのです。
しかし、よく考えてみると、少しも無礼なところはない。
あいさつが過剰なわけでもない。
にこやかな笑顔でテキパキと処理してくれる。
よく訓練ができているな、とかえって感心するくらいである。
でもやっぱりどこかヘンだ。
これは慣れからくる機械的な応対だからです。
要するに、こころがこもってないのです。
「いかがですか、私の応対ぶり。一分のスキもないでしょ」
そんな声が聞こえてきそうで、用件はまたにして帰ろうか、などと思いかねません。
大橋直久
職場では、男性は「ぼく」はやめて「わたし」、女性は「わたくし」というべきでしょう。
男性も接客・応対の場合は「わたくし」がいい。
日本語で自分をさす言葉(人称代名詞)はたくさんありますが、いちばん聞きよく、また男女どちらでもつかえるのが「わたくし」です。
「私」という字は、元来「わたくし」と読むのが正式で「わたし」は略語です。
また「僕」は、「私」にくらべると、かなりぞんざいな言葉(本来、男の召しつかい、下僕の意味で、謙遜の意味をふくむ)ですから、男性もせめて「わたし」といわないと、ビジネスで対等なつき合いをしていないことになってしまいます。
また女性は、男性の「ぼく」に相当する言葉をもたないので、「わたくし」といわないと、ぞんざいな印象を相手に与えてしまうことになります。
しかし、職場で、ビジネスのうえで「わたし」「わたくし」をつかうのは、たんに人称代名詞の用法だけの問題ではありません。
「です」「ます」と「わたくし」をつかうことで、言葉づかいが自然に改まることにあるのです。
たとえば、何かミスをして、それを素直に認めて謝るようなとき、「わたくしの」ではじめれば、
「わたくしの不注意でした。ご迷惑をかけてたいへん申しわけありません。」
という具合に、ていねいな言葉づかいが自然に出てくる。
はじめの「わたくし」と語尾の「です」「ます」の間にはぞんざいな言葉が入りこむすきがないからです。
「わたくし・・・です。」「わたくし・・・ます。」 にはこういった効用もあるのです。
大橋直久
小学校入学とは違って、中学や高校の入学は派手に祝わないのがふつうです。
しかし、私立の学校に無事入学できたなどというときは、プレゼントをすると喜ばれるでしょう。
プレゼントには、なんといっても、カバン、万年筆、辞書などの学用品がよいでしょう。
定期入れやトレーニングウェアなどの消耗品も喜ばれる贈り物です。
好みが分からなければ、図書券が無難な線で、だれにでも喜んでもらえます。
お祝いには、紅白の蝶結びの水引きののし紙に「御祝」「祝御入学」などと記します。
また、洋風にリボンで飾ったものでもいっこうにかまいません。
カードを添えるとよいでしょう。
入学祝いには、お返しはいりません。
手紙や電話でお礼を述べますが、このとき本人からも、必ずひとことお礼をいうようにするのが、最低限の礼儀です。
大橋直久
公務員は全国にある共済組合直営の保養施設を格安の値段で利用することができる。
いずれも交通の便のよいところにあり、景勝地に構えられている。
国家公務員と地方公務員の利用できる施設は、合わせて約300あり、旅行する際にはきわめて便利である。
たとえば、群馬県にある赤城大沼荘は、八ケ岳などを展望できる景勝地にあり、1泊2日で職員なら4,450円。
すき焼き、石狩鍋など鍋料理の夕食が用意され、冬はスキー一式、スノーボード、スケート靴を無料で貸出、釣り上げたワカサギは無料で調理してくれる。
正月にはおせち料理やおとそのサービスまでついている。
また、近年では、テニスコートやプールなどのスポーツ施設が充実したリゾート地の宿泊施設も登場している。
大橋直久
農林水産省の外局として設置されている林野庁は、国有林野の管理・経営とともに、民間林野の造林事業を行ない、さらに山道や林道の整備を行なう省庁である。
つまり、日本にある森林の保護とその育成に関する事業を行なっているわけである。
全国9ヵ所に営林局が設けられており、その下に5ヵ所の営林支局と316ヵ所の営林署がおかれている。
また、森林環境や森林生物などに関する研究を行なう森林総合研究所があり、国家公務員として採用されれば、本庁とこれらの地方機関などに配属されることになる。
政府系企業でみるならば、森林開発公団や水資源開発公団が、自然開発を行なっている企業である。
森林開発公団は、森林開発の行なわれていない地域の林道の開設、改良、復旧および管理と森林の造成を行ない、森林の開発を急速に計画的に行なえるように、事業を展開している。
また、水資源開発公団は、利根川、荒川、豊川、木曽川、淀川、吉野川、筑後川の七水系の開発を行ない、ダムや水路を建設して、水道用水や工業用水、農業用水を供給する利水事業と、洪水の調節などの治水事業を行なっている。
特に技術職として採用されれば、全国各地の建設所や管理所で働くことができる。
大橋直久
国家公務員の勤務条件の改善・人事行政の改善に関する勧告、職階制や給与、試験など人事行政の公正の確保および職員の利益の保護に関する事務を行なう。
管理局 事務総局の官房として、人事・会計等の内部管理業務のほか、国際関係業務の総合調整、行政研修等の企画立案などを行なう。
また、国家公務員の研修に関する業務がある。
任用局 国家公務員採用試験に関する業務を行なう。
また、採用から退職までの任用制度の企画立案とその運用を行なっている。
給与局 国家公務員の給与に関する勧告、いわゆる人事院勧告の策定業務などを行なう。
職員局 職員の服務規律の立案とその運用のための指導、育児休業や週休2日制の実施など職員の勤務条件の改善等を行なう。
公平局 職員が懲戒処分を受けたり、給与の決定に不服があった場合などに行なう不服の申し立てまたは行政措置の要求に対し、その事実審査をし、判定を行なう。
大橋直久
選挙の投票を頼まれたら、私は浮動票と言って受けておきましょう。
いつもお世話になっている方、親しい人、義理のある方などから、だれそれに投票してくれるように頼まれるのが選挙のときです。
おつきあい上、Aさんのときは「はい。引き受けました。」Bさんのときも「はい。引き受けました。」では、自分ながら節操がなさすぎて信用問題にもなりかねません。
投票を依頼されて困ったときは「私は浮動票ですから、うかがっておきます。」とやんわり受けておくのが無難でしょう。
もちろん依頼者にその後会った場合は、入れておきましたと挨拶しておきます。
でも、ほんとうに浮動票になったつもりで、棄権などしないようにしてください。
大橋直久
昔は、年賀といえば直接相手方に出向いて旧年中のお礼を述べ、ことしもよい年であることを祈る念頭の挨拶でした。
戦前の日本では、正月になると盛装した店の主人が、年賀の品を肩からかけたかわいい小僧さんと連れだって年始まわりをする風景が見られたものです。
そして、年始に回れない遠隔の地にいる人にだけ賀状を出しました。
ところが、最近は年賀状と年始は別々だと思っている若い方がふえたようです。
上司の家へ年始にうかがったOLの方が、「私の年賀状とどきましたか」と聞いたという例があります。
元旦に会えなくとも、仕事始めに当然顔を合わす上司、同僚に年賀状を出す必要はないでしょう。
大橋直久
通知の手紙は、差出し人のほうで生じた事柄を、相手方に伝えるのが目的です。
実用本位の手紙ですから、転居通知なら「このたび都合により左記へ移転いたしましたから、とりあえず御通知申し上げます。日付、新住所」だけでよいわけです。
はがきに印刷したいときは、近くの印刷屋さんへ行けば、サンプルもそろっていて気軽にできます。
しかし、とくに親しい人、つねつねお世話になっているところへ出す場合は、事務的に終わらず、一筆転居の理由、たとえば通勤に便利なためとか、子どもの健康上というふうに書き添え、新住居の略図も知らせます。
これは相手方が便りをくださるときの情報になるわけです。
大橋直久
◆贈り物をするときは、「つまらないものですが」と言わない
知り合いの外国人の奥さんが私の誕生日を覚えていて、「あなたにきっと似合うと思って」
と、ブレスレットをくださいました。
この素直な贈呈のことばが、たいへんこころよく私の心にしみ入りました。
贈り物をするときは、「つまらないものですが」「どうせお口に合いますまいが」「まことに粗末なもので失礼ではございますが」という謙遜のことばを添えるのが礼儀と思われています。
しかし、これは相手を驚かす意味で使うならよいのですが、ただ形式的に使うのはおかしなことです。
同じように、表書きにも「粗品」と書くのはやめたいと思います。
「御礼」「贈呈」「松の葉」「寸志」などが適当でしょう。
大橋直久
家具、テレビなどのように、形が大きくて正式に包めないものは、目録を作って添えます。
目録の作り方は、奉書を横に2つに折って折り目を下に向け、左方3分の1のところから右へ折り、つぎに右方3分の1のところから左へ折ります。
それをぜんぶ開いた右の3分の1の部分の左寄りに「目録」と書き、中央の部分に品名と個数を書き、左の3分の1の部分の右寄りに贈り主の姓名を書きます。
先方の宛名は書きません。
それを別の紙で上包みします。
表書きには「御祝」「寿」と書きます。
デパートなどから品物を直送させる場合は、別に目録だけを先方に手渡すか、郵送するのがよい方法だと思います。
大橋直久
その名前の通り、青紫色の扇のような変わった形の花が、茎の先々にらせん状に次々と咲きます。
1990年代に入ってから登場した新しい草花ですが、大変丈夫で夏期も長いので、一度は育ててみたい花といえるでしょう。
茎が柔らかく垂れ下がるので、1種で吊り鉢やハンギングバスケットに仕立てても、他の草花を栽培しているプランターの縁取りにしてもよいでしょう。
丈夫で育てやすく、弱光線下から強光線下まで耐えますが、なるべく日に当てて育てたほうが株が丈夫に育ち、花つきがよく、花期も長くなります。
晩霜の恐れがなくなったら戸外の日当たりに出し、11月中旬ごろまで充分日に当てます。
また、枝がよく茂り株内が蒸れやすいので、風通しよく育てるとともに、梅雨や秋の長雨にも当てないように管理してください。
根の過湿は嫌います。
水のやりすぎは、根腐れを起こさないまでも根を傷め、下葉が枯れ上がってきます。
水やりは、一年を通して鉢土の表面が乾きかけたらたっぷり与えます。
大橋直久
突然、電話口で怒鳴られて、売り言葉に買い言葉、つられてこちらも興奮して、まくしたててしまうことがあります。
これでは仕事にならない。
私どもは、相手が「黒を白」といったときに、「おっしゃるとおり白です」とはいわなくても、「白とおっしゃるお客様のお話は分かります」と一応はうなずくのです。
とりあえず、相手の言い分をよく聞く。
相手が腹を立てて早口でクレームをつけてきたときは、一呼吸も二呼吸も置いて、ゆっくりと返します。
「はあ、はあ、そうでしょうか」「おっしゃることは分かりますが、そうとばかりはいえないような気もいたします」などとあいまいな応答になるのもやむをえません。
相手の興奮を静め、クレームの中身を正確に聞き出すために、わざとゆっくり応答するのがコツです。
大橋直久
相手の状況がわからないときは、やはり消耗品がよいでしょう。
長く残るような品物は、中元、歳暮では贈らないようにします。
中元、歳暮は毎年続くもの。
毎年同じものを贈るのも、印象強くなり、一つのアイデアといえましょう。
中元・歳暮は日本独得のもの。
基本的にはお世話になったかた、仲人、恩師、医師、先輩、お得意先、そして両親などが考えられます。
職場の上司などに贈る場合は、贈り物のやりとりが禁じられているところもあるので、取り決めに従うようにしましょう。
中元、歳暮の品は、似たような品が重なりがちですが、同じ品が重なっても相手が困らないような配慮をできるだけしてあげたいものです。
相手の家庭のインテリアや家族構成、趣味、嗜好がわかっていれば、必要な品が選びやすいでしょう。
大橋直久
12月25日は、クリスマス、キリスト教最大の祝祭日です。
キリスト教が解禁になった明治時代に日本に入ってきたとされていますが、西洋の行事でこれほど日本化されたものもないでしょう。
24日のイブの日には、ケーキを囲み、プレゼントを交換したりしてお祝いします。
教会では、この日一日中ミサが行なわれます。
小さい子どもたちにとっては、サンタクロースからのプレゼントがなによりの楽しみ。
子どもが寝静まってから、そっと枕元においてあげましょう。
プレゼントには、クリスマスカードなどを添えて贈ります。
また、外国にいる友人などにも、ぜひクリスマスカードを送りたいもの。
この場合、クリスマスカードには年賀の意味も含まれています。
"メリークリスマス&ハッピーニューイヤー"などと記して送ります。
クリスマスツリーにもみの木が使われるのは、常緑樹で、先端が星の形に似ているためだといわれます。
大橋直久
さまざまな銀器やグラスなどが勢揃いして、目がクラクラしてきます。
不安だったら、もう1回復習しておきましょう。
手に持ったグラスは、必ずもとにもどし、かってに位置を変えないこと。
これは、自分のグラスを迷子にしないための予防策でもあります。
もちろん、銀器や皿なども置きかえないでください。
ただし、左ききの人は別です。
自分の食べやすいように、そのつど変えてかまいません。
また、各テープルの中央に置かれた調味料は共用ですから、遠くにあるものは、その近くの人に声をかけて取ってもらいます。
乾杯のあとのスピーチであれば、食事を続けていてもかまいません。
ただし、スピーチは必ず聞くようにしてください。
席が近い人、知人のスピーチであれば、食事の手を休めて聞きたいものです。
大橋直久
コーヒーを飲んだら、最後におすすめしたいのが食後酒です。
食後酒は食事を優雅にしめくくってくれるだけでなく、消化を助けるためにも役立ちます。
食後酒としてよく飲まれるお酒の代表が、香り高いブランデー。
アルコール度は高いのですが、香りを充分楽しむために、ストレートで飲みます。
丸みを帯びた大きめのグラスでサービスされるので、両手でカップの部分を包み込むようにして手のひらで温め、香りがたつようにします。
よく香りを楽しんでから、グラスに口をつけてください。
ブランデーのほかに、ブラマンジェーやクワントローといった、香草や果実からつくられた甘口のリキュールも人気があります。
あまり強くない人には、甘口のシェリーなどもおすすめです。
両手でカップの部分を包み込み、手のひらで温めて、香りがたつようにします。
飲むまえに、香りを充分に楽しむこと。
大橋直久