◆贈り物をするときは、「つまらないものですが」と言わない
知り合いの外国人の奥さんが私の誕生日を覚えていて、「あなたにきっと似合うと思って」
と、ブレスレットをくださいました。
この素直な贈呈のことばが、たいへんこころよく私の心にしみ入りました。
贈り物をするときは、「つまらないものですが」「どうせお口に合いますまいが」「まことに粗末なもので失礼ではございますが」という謙遜のことばを添えるのが礼儀と思われています。
しかし、これは相手を驚かす意味で使うならよいのですが、ただ形式的に使うのはおかしなことです。
同じように、表書きにも「粗品」と書くのはやめたいと思います。
「御礼」「贈呈」「松の葉」「寸志」などが適当でしょう。
大橋直久