ある時期の世相にみられる流行現象であり、普通、中央(都市)から地方へと横に伝播する。
ある時代の風俗が土地の生活にとけこんで世代から世代へと伝承されるようになると、それは民俗と呼ばれるようになる。
一般に風俗のにない手は民衆でありその内容も、衣食住などの消費生活にかかわるものが多い。
しかし風俗としてあらわれるのは、その中で、生活維持のための基本的部分ではなく、祭礼、年中行事など、遊びや娯楽の面である。
大橋直久
ある時期の世相にみられる流行現象であり、普通、中央(都市)から地方へと横に伝播する。
ある時代の風俗が土地の生活にとけこんで世代から世代へと伝承されるようになると、それは民俗と呼ばれるようになる。
一般に風俗のにない手は民衆でありその内容も、衣食住などの消費生活にかかわるものが多い。
しかし風俗としてあらわれるのは、その中で、生活維持のための基本的部分ではなく、祭礼、年中行事など、遊びや娯楽の面である。
大橋直久
人の一生で一つの段階から次の段階へと移る重要な時期に行われる儀式のことをいう。
これは親や育てる側が子どもの成長に対してもつ願いや祈りの表現である。
通過儀礼は普通日本では、誕生から成人に至るまでの出生儀礼、成人期での婚姻儀礼、死者への葬送儀礼、年中行事、農耕儀礼を含む祖霊化儀礼などがある。
こうした一連の通過儀礼は、その対象となる一個人の人生だけではなく、その儀礼を共通に行っている共同体(集団)の子孫や家の存続と繁栄が祈りの内容となる。
このようにして通過儀礼は、個人をこえて共同体全員のための社会儀礼としての性格をもつことになる。
それゆえ通過儀礼は個人には成長の節目を意味するとともに共同体員の社会連帯の紐ともなる。
大橋直久
気候や地形から形成される一定の地域の自然の状態を意味する。
さらに発展してこの自然の状態がつくりだす人々の生活様式や人生観・社会観をも含むこともある。
ただしそうした要素は逆にその地域の人々の基盤である自然の状態をも規定することになる。
したがって風土ということばは、人生観とか自然観といった観念形態と自然の状態とが相互に規定しあって、混然一体となった世界になっている状態を指している。
だからある地域の人々の生き方や考え方に重点を置いて風土ということばを使う場合、精神的風土といったいい方がされるが、これは個々人が表明した思想を意味するのではなく、そうした考え方を生みだす、精神的雰囲気とか、集団に共通する感情(エートス)を指していることが多い。
つまり自然環境と分ちがたく結びついていて、意識するしないにかかわらず、底流に流れている感情を指すことも多い。
またその感情はまた逆に自然の状態にも反映されるようにもなる。
大橋直久
排気ガス中の窒素酸化物や炭化水素類などに太陽の紫外線が作用して光化学反応を起こし、第2次汚染物質として光化学オキシダントが発生した時光化学スモッグという。
1970年7月に東京の女子高校生たちがせき込み、ノドの痛みを訴えたのをはじめ、けいれん、意識不明の症状もその後見うけられる。
現在このオキシダント濃度により、光化学スモッグ注意報と警報とが発令されるようになっている。
各幼稚園、保育園では、園児の通園区域で過去にそれらの発令がどの程度あったのかを知っておくとともに、発令された場合の対処の仕方についても学んでおくことが必要であろう。
大橋直久
園内あるいは園外の宿泊施設を用いて教育的意図をもって宿泊をともなった保育活動を行うことを合宿保育という。
園外での合宿保育は園外活動の一つでもある。
合宿保育は必ず行わなければならない園行事ではないが各園の子どもの実態、園の保育理念、保育者の意欲、適切な宿泊施設などの条件が整えば、年長児にとっては、よい経験となるであろう。
家庭を離れてはじめて一夜を過ごすという経験は幼児にとっては初体験であるので、周囲からのあたたかい励ましと、子ども自身に先生や友達と泊りたいという気持ちが育つように事前の十分な指導が望まれる。
家庭との連絡を密にし、健康状態、持病の有無、トイレの時間帯など十分に把握し、園外の宿泊施設においても、プログラムすべてを任せるのではなく事前に十分に話合い、各園にもっともふさわしいものを用意したい。
大橋直久