開花後の剪定(大橋直久)

花首の下に葉を一、二枚つけて切ると、すぐ下の側芽から二番枝が伸び出す。

落葉後によく見ると、枝の下のほうに不規則にではあるが花芽がついているので、その部分まであらためて切りもどすとよい。

こうして残した枝は、二年以上の古枝の側芽が伸長して開花するので、枝の出方がごつごつしてよくない。

やはりアジサイは下のほうからすっと伸びた枝の先に花を咲かせるのがいちばん自然なので、枝数をへらして充実したものを残し、樹冠内への日当たり、風通しをよくしてよい花を咲かせると同時に、翌年の開花母枝になる枝を地中から萌出させるように心がけたい。

頂芽によい花芽のつくことが多いので、毎年枝を切りつめているとしだいに花つきが悪くなってしまう。

また古い枝は、5月上旬ごろにテッポウムシが開花枝の下にはいりこみ、新枝がしおれてくることがあるから針金で刺し殺し、被害枝は切り捨てる。

ガクアジサイ、ハナアジサイなどはアジサイと同じ要領でよいが、アマチャは下のほうの側芽にも花芽を持ち、頂芽と側芽が伸長して勢いの弱い枝以外は先端に開花するので、花数はアジサイよりも多い。

枝は細く、冬のうちに先が枯れることがあるので、軽い刈り込みをして形を整えてからこみすぎた枝を抜くとよい。

大橋直久

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このページは、-が2016年5月31日 11:29に書いたブログ記事です。

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