何年かたつと茎がのび、下葉が枯れるので、取り木またはさし木で植えかえます。
市販のものは根元から葉がついていますが、これはさし木や取り木でふやしたものです。
何年かたって茎がのびるにしたがって、下葉から枯れて裾あきの鉢植えになるわけです。
冬の低温や乾燥にあうと下葉が落ちやすくなります。
下葉が落ちてしまったものを、1本だけ殖すときは、取り木をおこない、数多く殖したいときは、さし木で殖します。
さし木は、芽先の茎を切り、下葉を切って湿った水苔をまきつけ、赤玉土か川砂などに挿し木します。
葉のない部分の茎は、約5センチの長さに切って、水苔の中に浅くねかせておくと約1ヵ月で発芽してきます。
これを4号鉢に植えて育てます。
さし木後発芽発根までは乾燥させないように注意し、鉢あげ後も一時活着まで空中温度を保つために、戸外よりもフレームなどを利用するのがよいでしょう。
ドラセナ類は熱帯植物ですから、暑さに強いので、繁殖も5月中旬?8月に適し、温室で20度以上保てれば冬でも可能です。
夏は戸外で楽しめますが、冬季間は室内に置きます。
越冬最低温度は、種類によって多少差がありますが、大体3?5度以上保てば枯れずに冬越しできます。
もちろん10度以上保つ部屋や温室があれば葉は一段と美しさを保ちます。
大橋直久