鉢植え向きには、震性な品種が適します。
冬越しや夏の管理をとくに注意します。
この仲間は3種ほど知られており、古くからつくられているものは丈夫ですが葉が大型になります。
それにくらべて、ダルマ種といって、綾性で鉢植え向きの種類は、葉が短くまとまって作りやすいものです。
クンシランは南アフリカ原産で、関東以北での冬は寒がり、戸外で寒さに当てると葉がとけるように枯れます。
茎が枯れずに残れば、暖かくなると葉がなくても花が咲き、その後葉がでて元通りの姿に回復します。
葉も観賞の対象になるので葉が枯れない温度で冬越しが必要です。
かといって15度C以上の高温で越冬した株は、全く開花しないか、咲いても花茎の短い花しか咲きません。
クンシランの花芽は、10度C以下に50?60日間あわせないと満足に形成されません。
よい花を咲かせさらに葉が枯れないように冬越しするには、5?10度Cに保つことが大切です。
鉢植え用土は特別選ばないが、水はけをよくすることが大切です。
一例では赤玉土5、腐葉土3、粒の荒い川砂2の調合土で、花が咲き終った5?6月に植えかえます。
強い直射日光のあたる場所に置くと、葉が日焼けをおこして黄ばんできます。
とくに夏は半日かげで風通しのよい場所におき、肥料は春秋2回油粕と骨粉を等量混ぜた玉肥を施します。
大橋直久