J.ピアジェが子どもの思考の自己中心性の特徴として指摘した概念である。
子どもの精神発達が未熟であるためものにはすべて生命があるとみなしてしまうところからこのような考え方が生起する。
E.B.タイラーは文化人類学の立場から未開民族において外界のものを擬人化して、すべてのものが魂をもつと信じていることを指摘している。
発達的にみると、外界のすべてのものに生命を認める段階にはじまり、働くものだけの段階、自己の力で動くものの段階、そして動物だけの段階へと変化する。
しかし、これは必ずこれら四つの段階をふむものではなく、時には段階が逆転したり、とびこしたりする。
大橋直久