わが国の介護保険制度では、「ケアマネジメント」を「介護支援サービス」と呼び、サービスを適切に提供するための手法として位置づけている。
この介護支援サービス(ケアマネジメント)の過程では、どのような生活上の課題があるのかの分析やニーズの把握、サービスにかかわる専門職との連携(サービス担当者会議の運営)、介護サービス計画の作成、サービス提供後、適切なサービスが行われているかどうかの管理などが行われる。
介護保険制度では、この「介護支援サービス」(ケアマネジメント)の中心的な役割を果たす専門職を「介護支援専門員」(ケアマネジャー)として位置づけている。
しかし、制度のスタート時には、一人の担当者に利用者が集中したり、複雑な事務的作業が多かったことなど、一人ひとりへの対応が十分でないということも指摘された。
大橋直久