米は元来、栄養豊富な食品です。
とくにビタミン類は、外皮(フスマ)と胚芽の部分に含まれています。
しかし精白の過程で、それらの多くが失われてしまいます。
そこで、栄養素の量も種類も多い胚芽を残して精白したのが胚芽米です。
日本人には不足しがちなビタミンンB1、B2が胚芽米にはとても多く含まれています。
うれしいことです。
ビタミンB1のことを「道徳のビタミン」ということがあります。
不足してきますと、ノイローゼまたは憂うつ症とでもいうべき状態になり、仕事嫌いの怠け者、短気な暴れ者になるからです。
一般症状としては、食欲不振、疲れやすく元気がなくなる......などです。
程度がより進むと、マヒやケイレンをおこして脚気症状をおこしてきます。
大橋直久