2017年1月アーカイブ

思わぬ落とし穴(大橋直久)

あいさつにおける細かい技術というものは、訓練しておかなければなりません。

おじぎの仕方は、上体を三十度傾けるのがいちばんいいと知っていても、その場で何度と、はかるわけにはいかないのですから、いざ応対するとき、自然にできるように、日ごろから練習しておく必要があります。

電話で会社の場所を聞かれたときに、改めて考えているようではだめで、手際よく説明できなくてはなりません。

応対用語は、その場その場で、よどみなくいえるようにしておくことが肝心です。

しかし、こういう慣れが、思わぬ落とし穴になることがあります。

それは技術的な慣れが、こころにまで及んで、自分では完壁な応対をしているつもりで、じつは、まるでこころのこもらぬ機械的な応対になってしまうことです。

よく訓練された受付嬢とか秘書課の女性などに、ときおり、このタイプがみられます。

大橋直久

職場では、男性は「ぼく」はやめて「わたし」、女性は「わたくし」というべきでしょう。

男性も接客・応対の場合は「わたくし」がいい。

日本語で自分をさす言葉(人称代名詞)はたくさんありますが、いちばん聞きよく、また男女どちらでもつかえるのが「わたくし」です。

「私」という字は、元来「わたくし」と読むのが正式で「わたし」は略語です。

また「僕」は、「私」にくらべると、かなりぞんざいな言葉(本来、男の召しつかい、下僕の意味で、謙遜の意味をふくむ)ですから、男性もせめて「わたし」といわないと、ビジネスで対等なつき合いをしていないことになってしまいます。

また女性は、男性の「ぼく」に相当する言葉をもたないので、「わたくし」といわないと、ぞんざいな印象を相手に与えてしまうことになります。

しかし、職場で、ビジネスのうえで「わたし」「わたくし」をつかうのは、たんに人称代名詞の用法だけの問題ではありません。

「です」「ます」と「わたくし」をつかうことで、言葉づかいが自然に改まることにあるのです。

たとえば、何かミスをして、それを素直に認めて謝るようなとき、「わたくしの」ではじめれば、
「わたくしの不注意でした。ご迷惑をかけてたいへん申しわけありません。」
という具合に、ていねいな言葉づかいが自然に出てくる。

はじめの「わたくし」と語尾の「です」「ます」の間にはぞんざいな言葉が入りこむすきがないからです。

「わたくし・・・です。」「わたくし・・・ます。」 にはこういった効用もあるのです。

大橋直久

大学進学の祝い(大橋直久)

進学競争の激しい現在では、希望どおりの大学に入学できたのかどうか、まず確かめる必要があります。

希望の大学ではないのに、周囲がはしゃいでは、かえってひんしゅくをかってしまいます。

大学に入学するころになると、たいていのものはもっています。

お祝いは本人の希望を聞くのが一番です。

実家を離れて下宿生活を始めるのならば、炊飯器やオーブントースターといった自炊用具も喜ばれます。

適当な品物が選べないときには、図書券などがよいでしょう。

お祝いを贈るときには、「祝御入学」ののしをつけますが、入学先が第一志望でない場合は、ふつうのリボンなどですませた方が、気配りがいきとどいているといえます。

レストランで食事をごちそうするのも、ひとつのアイデアです。

社会勉強のつもりで高級なお店に連れて行ってあげてはいかがですか。

心に残る気のきいたプレゼントで、きっと喜ばれるでしょう。

大橋直久

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