ふつう花といわれているのは苞葉ですが、赤く色づかせるには日長を調節します。
ポインセチアは短日植物で、花(苞葉)は日長がしだいに短かくなる秋にできて、12月の中?下旬にまっ赤に咲く性質があります。
ところが株によってクリスマスまでに赤い花(苞葉)ができないのもたびたびみられます。
12月上旬までに咲かせるためには、9月から日の入り時刻より1時間前から翌日の日の出1時間後まで、まっ暗な場所に置くことです。
つまり光に当る時間を朝タの調節で短かくするわけです。
1日たりとも欠かさず毎日これをくり返しおこなえば、11月になると花芽が表われ、12月のクリスマスにはまっ赤な花がみられるはずです。
この処理をしなくても時期は多少遅くれるが赤くなります。
また9月からは日中は戸外でよく日光に当て、夜間気温が15度以下になる頃から、日光のよく当る室内で管理をつづけることです。
温度が10度以下になると葉が落ちてしまいます。
落葉しても茎が枯れなければ翌年つくりかえることができます。
冬の観賞には最低10度以上に保つことが大切です。
背丈が大きくなったのは、5?6月に茎を短く切り戻して形を整え、枝を5?8月に挿し木すれば簡単に殖せます。
さし穂をつくるときに白い乳液が切り口から出るので、これを水でよくふり出してさし木するのがコツです。
大橋直久