相貌的知覚

精神の未発達な幼児で起こる原始的な外界知覚のことで、H.ウェルナーによって命名されたものである。

外界を知覚する際そこに自分の感情や要求を投映し、擬人化して見るような主観的な知覚の歪みのことである。

雲を見て「うさぎがぴょんぴょん跳ねている」といったり、カバーのかかった車をみて「車がねんねしている」というように知覚することである。

これと似たものに太陽や動くもの総てが生きているとするアニミズムやこの世に存在するものはすべて人がつくったとするアーティフィシャリズムがある。

これらはすべて、精神が未発達で、外界と自分自身の感情や欲求が未分化であるために引き起こされたものである。

大橋直久

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このページは、-が2015年12月25日 11:01に書いたブログ記事です。

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