会話などの場合、相手につける敬称としては「君」か「さん」が原則。
自分と同等または目下の人に対しては「君」、自分と同等あるいは目上の人には「さん」をつけて呼びます。
学生時代からの長いつき合いという場合を除いては、同等の人でも「さん」をつけて呼んだ方が親しまれます。
そんな心理を活用して、相手に好感を持たれるというのも、大切な出世の条件です。
新入社員にとっては、会社の人すべてが上司であり先輩です。
その意味で、社内の人を呼ぶときは、「田中さん」、「大山さん」と「さん」づけで呼びます。
また、部長、課長、係長などの役職名をつけて呼ぶときは、「田中部長」、「大山課長」、と呼ぶようにします。
部長、課長という呼び名は、本来は役職名ですが、それ自体に「敬称」の意味が込められているとされるためです。
部長、課長では呼び捨てのようだという考えと、親しみを込めた意味で、女子社員などがときには「部長さん」、「課長さん」、と呼ぶことがあります。
社内の習慣としてはかまいませんが、役職名に「さん」
をつけるのは避けるのを原則とします。
大橋直久