会席料理と懐石料理(大橋直久)

日本料理の流れは次のように分かれます。

本膳料理、懐石料理、精進料理、会席料理です。

ただし本膳料理はいくつも膳をだすことがだんだん日本人の生活リズムに合わなくなったためにしだいに簡略化され、今では会席料理になっています。

みなさんが日本料理店で召し上がる機会の一番多いのがこの会席料理ではないでしょうか。

ですから現在では日本料理といえば、会席料理、精進料理、茶懐石の三つをさすといえます。

ところで懐石料理と聞いて、どのような印象をお持ちでしょうか。

上品で奥ゆかしい日本料理と思われる方が多いでしょう。

かといって会席料理とはどこが違うのだろうかと疑問に感じている方もいらっしゃるに違いありません。

懐石料理とは茶懐石のことをいったものです。

茶道で茶事の時にだす料理のことで、お茶をおいしく召し上がっていただくための料理ですから、本来、簡素な料理で、一汁三菜が基本になっています。

飯、汁、向付け、煮物椀、焼物、このあと箸洗い、八寸、湯桶(湯次)、香の物がでます。

大橋直久

このブログ記事について

このページは、-が2016年2月10日 12:39に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「重要な係は直接出向いてお願いを」です。

次のブログ記事は「宴席料理」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。