年まわりと四目十目の忌み

年まわり - 年まわりとは、まわりくる年齢によって、吉凶があるということです。

男の二十五と四十二、女の十九、三十三、三十七などの厄年もそれで、厄年については"冠"の部でものべましたが、この年に結婚することを忌む風習もあったりします。

結婚はしたいが気になるという人は、満で都合が悪ければ数え年計算してみたり、今年中には挙式できないし、来年は厄年になるという人は、節分までなら旧年のうちであるとしたりするのも、一方便ということになりましょう。

四目十目 - 男女の年齢の一方の年から数えて、他が四年目または十年目に当たる三つ違い、九つ違いを忌む俗信です。

四目十目は、前に紹介した"嫁遠目笠の内"からきたものですが、浄瑠璃の心中物に、"三つ違いのアニさんと"とあったのが、三つ違いは嫁(四目)になるとして、遠目(十目)までが不吉とされるにいたったのです。

大橋直久

このブログ記事について

このページは、-が2017年8月23日 12:05に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「家と家の婚姻から人と人の婚姻へ(大橋直久)」です。

次のブログ記事は「鏡開き(土蔵開きと田打ち正月)(大橋直久)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。