「すみません」多用の現状(大橋直久)

最近の言葉づかいで気になるのは、「すみません」の多用である。

「ありがとうございます」「申し訳ございません」「恐れ入ります」の代わりに、「すみません」を使っている人が多い。

お茶を出されて、「ありがとうございます」というべきところを「すみません」と言ってしまう。

人に声をかけるとき、「すみませんが・・・」、謝るときも「すみませんでした」で済ませてしまう。

そんな経験はないだろうか?

「どうも」という言葉づかいも、同様である。

語彙を多く持ち、それぞれの場面に応じて使いこなすことが、社会人としての条件だ。

学生ならともかく、社会人になって何でもかでも「すみません」「どうも」で済ませてしまうことは、実に恥かしいことなのだ。

あなたが残業をしているときに、部下が気をきかせてお茶を入れてくれたとしよう。

そんなとき「ああ、どうも」としか言えないようでは、部下は次からお茶を入れようという気にはならないだろう。

せっかく気をきかせてくれたのだから、「ありがとう」「ちょうどお茶を飲みたいと思っていたところなんだ。

気がきくね」と言ってあげることだ。

そうすれば、お互いがいい気分になれるのである。

大橋直久

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このページは、-が2016年4月28日 20:04に書いたブログ記事です。

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