独自の発想回路(大橋直久)

人間は、毎日、かならず何かを考えながら生きているが、その考える方法が、人さまざまに異なるのである。

考え方というのは、考えを次々に発展させていく一種の回路であるが、その回路が、決して他の人と同じにはならない。

鈴木さんなら鈴木式回路、田中さんなら田中式回路というわけで、それぞれが、みな独自の発想回路をもつ。

これが、人間の、もっとも人間らしい特徴でもあろう。

このように独自に考えたことを、なんらかの形で実行していくことが企画なのだが、これは、人間にしかできない。

考えることは、馬でも牛でも、ライオンでも虎でも、かなり発達しているけれども、その考えを具現する活動ができるのは人間だけである。

だから、人間とは、企画する動物、もしくは企画できる動物というようにいわれるわけだ。

だから、考えているだけでは、人間の証にはならないのである。

ましてや、考え方を、他と同じ方法に同調してしまえば、それは、他の動物なみの没個性型思考になったといえる。

大橋直久

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このページは、-が2016年3月28日 16:10に書いたブログ記事です。

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