ブッシュマン哲学

業界の偉い人の意見だからといっても、大企業と中小、老舗と新興企業では事情がちがう。

自社の規模とか特殊性、立場のちがいを考えてみなければ、大失敗にもつながる。

仏像をして「後光がなければただの人」と言った人がいるが、たしかに、社長とか学者、専門家といった肩書をはずし、相手を裸にしてその意見を考えてみるのも一法なのだ。

思わずニヤリとさせられないだろうか。

じっさい、このブッシュマン哲学、経営者を集めた講演会などでなかなか好評なのである。

これを話すと、聴衆のみなさんはおおいに感心して、なかにはメモを取っていく人までいる。

言うまでもなくここに表われているのは、いままで私たち日本人が信奉してきた「労働こそ神聖なり」とする価値観とは正反対の、「人間、ムキになって働くことはないよ」という思想なのだが、これが近ごろ注目されているのだ。

おそらくこの名文句も十年まえだったら、だれも見むきもしなかったろう。

大橋直久

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このページは、-が2015年7月 2日 14:14に書いたブログ記事です。

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